忘れられないおふくろの味

江原あけみ(美輪ちあき)

忘れられないおふくろの味 江原あけみ

二浪の末にようやく志望大学に合格した息子・弘樹が実家を離れることになり、あけみは過ぎし日のある約束を思い出していた。二年前―。受験に失敗して自暴自棄になっていた弘樹にあけみは突然身体を求められる。一線だけは守り通した母子だったが煮え切らない弘樹に対し志望校に合格したら続きをするようにあけみは約束するのだが…。数年後、忘れられないおふくろの味に飢えた弘樹が帰省をする事になり…。
真矢志穂

忘れられないおふくろの味 真矢志穂

料理人の修行の為、女手一つで育ててきた息子・明が上京して一年―。志穂はお好み焼きと共に帰省した明を迎えるのだが、息子の口から発せられたのは「修行をやめたい」という言葉で…。次の日、仕送りの為に義弟との関係を拒めずにいた志穂は義弟に抱かれている姿を明に見られてしまう。母が自分を応援してくれているのに、簡単に修行をやめたいと言った自分を悔いる明は志穂から亡き父とのお好み焼きにまつわる話を聞かされ…。