愛欲の継母

後妻として嫁いだ途端に夫の良一の態度が一変、モノのように扱われ心を痛める里沙。追い討ちをかけるように夫と義姉・沙代の不貞を目撃し言葉を失う。自分の居場所が探せない里沙は、義理の息子・太郎が性の対象として自分を見ているのを感じ更に不安を募らせる。そして恐れていた通り太郎が寝室に現れる。驚く事にその傍らには沙代の姿もあった。犯●れた里沙はその後、太郎の心の奥底に歪んだ母親への愛情を知る事になる…。

栗原家の後妻として嫁いできた夏美だったが、夫・良和の愛情は冷め、もはや家の道具としてしか見られていない。しかも先妻の娘・美里には、この家の財産狙いだと罵られ心を痛める。一方どうしても夏美を家から追い出したい美里はある計画を立てていた…。ある日の事、リビングの掃除をしていた夏美の背後から、美里の夫・涼助が襲い掛かる。必死にもがく夏美だが、その抵抗むなしく犯●れてしまう…。

良一の後妻となった美沙は、彼の息子・勝が父への容赦無い不満を耳にし、不安を感じ始めていた。「騙されないようにしなよ」勝の言葉が胸に引っかかりながらも美沙は精一杯幸福を噛み締めて毎日を過ごしていたのだが…。数ヵ月後、美沙は自宅で夫が別の女と肌を重ねている現場を目撃してしまう。絶望を感じるそんな時でも疼いてしまう美沙の身体。そしてお互いに心の傷を舐めあうように美沙と勝の距離が急激に近づいていった…。

後妻に入ったしほりは夫の良一とその連れ子・貴英と篤史と共に暮らしていた。血の繋がりは無いが良き妻として母として家族の一員になろうと一所懸命毎日を過ごしていた。しかし良一の前妻である梨沙が出戻り、しほりの慎ましい幸せが脅かされていく…。餅は餅屋と言わんばかりに家事に育児に、あげくの果てには良一の夜の相手までする梨沙。しほりは悲しみに打ちひしがれるが自分の奥底で目覚めたある感情に気付いていた…。